恋の歌を唄いましょう
祈る想いを胸に
調子はずれの歌声で
涙を忘れて

誰もいない海岸で
風が私を呼ぶの
哀しいあなたの面影が
今も揺れている

ダイヤモンドの輝きだって
かなわない男性(ひと)だわ
サヨナラしても大好きなのは
初めてだったの

幸せの陽が昇る頃
私を迎えに来て
優しい声が胸に残る
あの囁きが欲しい

恋の歌を唄いましょう
夏の夜空見上げて
星が涙で滲んでも
夢は届かない

カモメだけが知っている
遥か恋の旅路を
胸の鼓動に絆(ほだ)されて
抱きしめて欲しい

チャペルの鐘に愛を誓った
指輪も捨てられず
嫌(や)な女だと思わないでね
胸が痛むから

幸せの陽が昇る頃
私の褥(しとね)に来て
淋しい雨に濡れた後は
その温もりが欲しい

黄昏に頬を染めながら
悲しい運命(さだめ)を知るの
私だけが夢の中で
生きるのね

幸せの陽が昇る頃
私を迎えに来て
優しい声が胸に残る
あの囁きが欲しい